葵居屋

小説を書いている葵居ゆゆのお知らせ用&日常ブログです。
ついったもやってます→@yuyualthaea

刊行予定/9月刊・プラチナ文庫から『蜜従と愛縛(仮)』

2016.07.31 Sunday
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    ラノベの杜さんで情報出ましたので、ブログでも告知いたします。

    9月はプラチナ文庫さんから『蜜従と愛縛(仮)』が発売です!

    正式タイトルは『とろけるまで縛って』になります。

    イラストは雪路凹子先生ですハート

     

    amazonではすでに予約が開始になっています!→『とろけるまで縛って』葵居ゆゆ/雪路凹子先生

     

     

    SMを題材にしたお話で、あることがきっかけで「俺、痛いのが好きなのかも……」と気づいた主人公(受)が、会社の上司とのプレイを通して変わっていくお話。

    受がMで、攻がSです。

    SMはちゃんと書いたことがなくて、でも『やがて恋を知る』を書いたときに、いろいろ調べた中で、SMって奥が深いなあ、いろんなかたちがあるんだなあ、とすごく興味深かったのです。

    (『僕の犬〜』はソフトSMがでてきますが、そこがメインではなかったので)

    だったら、こんな二人もいるんじゃないかな、という経緯でできあがったお話です。世の中にすでにいっぱいSMな作品はあると思うのですが、これも面白かった! ときめいた!と思ってもらえるといいなーと思っています。

    全編とおして、SMプレイが大きな位置を占めていますが、最後は甘いテイストで終わっていますので、痛すぎるのはちょっと、という人にもチャレンジしてもらえたら幸せです。

    私の中では、性格設定が受攻逆な感じなので、すごく新鮮な気持ちでした。

     

     

    雪路先生のイラストがまた、ものすごーく素敵なので!

    プラチナさんでお仕事をはじめるときに、好きなイラストレーターさんとして名前を挙げた雪路先生に担当していただけることになって、すごくハッピーです///

    ぜひぜひ、お手にとっていただけたら嬉しいです。

    近くなりましたら、またあらすじや特典情報もお知らせいたしますね。よろしくお願いいたします。


    同人誌『うさぎみっくす』予約開始されました

    2016.07.29 Friday
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      リンクスロマンス『箱庭のうさぎ』(イラスト:カワイチハル先生)

      箱庭自撮表紙

      の同人誌、『うさぎみっくす』の予約がコミコミスタジオさんで開始されました。

       

      うさぎみっくす表紙

      うさぎコミコミスタジオ『うさぎみっくす』予約ページ

       

      KBOOKSさんにも委託をお願いしていて、近日中に予約開始になる予定です。

      NEW→予約開始になりました! こちらからどうぞ。

       

      コミコミスタジオさんでは、だいぶ他の同人誌が売り切れ表示になっていまして、できればまとめて買いたいよという方がいたらごめんなさいという感じですが、手元に在庫のある『白の国の椿姫』に関しては、近日中に手配して、再委託していただけそうでしたら納品いたしますので、欲しい方はちょっとお待ちくださいませ。

      同人誌の在庫については、「同人誌委託分在庫状況最新」という記事を随時更新していますので、そちらをご覧ください。

      イベント売り在庫有りの『白の国の椿姫』は、コミコミさんに追加納品可能なのですが、ほかのものは終了しています。

       

       

      なお、『うさぎみっくす』に関してですが、いろいろと考えて、『箱庭のうさぎ』ともども少し長くお手に取っていただけるようにしたいなという気持ちもあって、冊数はいっぱいご用意しています。

      なので、もしコミコミさんで予約が終了してしまっても、比較的すぐ追加入荷が可能です。欲しい方にはいきわたるはずなので、こちらは気がむいたときにのんびりぽちっとしていただければと思います。

      夏コミもどっさり搬入しているので、お昼頃でも余裕ですよ……! 秋のJ.GARDENでもきっといっぱいあると思います(笑)

       

      ちなみに、本体である『箱庭のうさぎ』は、コミコミさんでは特典付き売り切れていますが、ホーリンラブブックスさんでは、5回目くらいの入荷分にも特典をつけてくださったので、まだ特典SSつきでお求めいただけます。

      毎回作り足してくださってるのかなと思うと、もう、感謝しかありません……。SSもいつも楽しく書いているので、機会があったらぜひ読んでやってください。

      ホーリンラブブックスさん『箱庭のうさぎ』商品ページ

       

      読んでもらえないと小説なんてただの文字ですからね……!

      同人誌もSSも、もちろん本体も、新作も旧作も、読んでいただけるのが一番幸せです。


      夏コミプレゼント企画につきまして

      2016.07.28 Thursday
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        おはようございます。

        初稿で2回くらい、進めるのが苦しいと思うターンがくるのですけど、今なうその状態です。

        早く幸せにしてあげたい……(二人を)。

         

         

        さて、そろそろ書店委託分の予約が開始されそうなタイミングなので、夏コミのプレゼント企画についても告知いたします。

         

        お取り置きについてはいくつかお願いがありますので、取り置き希望の場合はよく読んでからお申し込みくださいませ。

        夏コミの参加日は12日(金)東3ホールのサ31aです。

        サークル名:Papricalion(ぱぷりかりおん)

         

         

        プレゼントプレゼント一覧プレゼント

        ☆ペーパー類☆

        1.『甘苦ミルフィーユ』(執着チョコレート番外同人誌)のおまけSSペーパー 5名さま※終了

        2.『僕の犬のドSなご奉仕』書店特典ペーパー 

         A)「僕の犬の過激なマーキング」1名さま ※終了

         B)「同僚のひそかな焼きもち」2名さま※終了

        3.『あまい独り占め』特典小冊子 2名さま※終了

        4.『箱庭のうさぎ』お礼SSペーパー ※ファンレターやイベントでよく来てくださる方向けのお礼ペーパーです。今年3月から配布しているものと同じ内容です。

         

        ☆サイン本☆

        5.『したたる恋の足跡』1名さま※終了

        6.『あまい独り占め』1名さま ※終了

        7.『僕の犬のドSなご奉仕』2名さま ※終了

        8.『薔薇十字叢書 ようかい菓子舗京極堂』1名さま  ※BLではありません! 百鬼夜行シリーズシェアードワールドの1冊です。

         ※終了

         

         

        以上7種類+1種類です。

         

        ペンお取り置き申し込み方法

        ・必要事項を記入の上、下のメールフォームより送信してください。

          a)お名前(HN可)

          b)メールアドレス(取り置きできなかった場合などのご連絡用です。受信できるものをご指定ください)

            c)問い合わせ種別は「お取置」を選択

          d)問い合わせ内容に上記の希望するものをご記入ください。

         ※お一人様、申し込める数は各1点、2種類までです。1種類でもOKです。

          ただし、4.『箱庭のうさぎ』お礼SSペーパーはこの2種類に含みません。4.のペーパーを入れる場合は、それ以外に2種類指定可能です。

         ※サイン本にはお申し込み時にご記入いただいたHNを入れさせていただきます。

         ※お友達に頼んで別の方が引き取りに来てくださっても大丈夫ですが(たとえば、お友達もご本人も2種類ずつ取り置き申し込む、とかでもかまいません)、その場合も、お取り置きの申し込みはご本人がお願いします。フォームないの問い合わせ欄に、お友達が受け取る旨ご記入ください。

         ※内容は変わる可能性はありますが、同様の企画はJ.GARDENでもやりたいと思いますので、夏コミ行けないよという方は秋のJ.GARDENをご利用ください。

         ※いらっしゃらないと思いますが、念のため、プレゼント企画で入手したものをネットオークションなどで転売することはご遠慮ください。どうせそんなに需要ありません(笑)。

         あとから好きになってくださった方やいつも読んでくださっている方に、ちょっとでもなにか喜んでもらえるものを、という気持ちなので(来られない人に不公平じゃないかというご意見もあると思いますが)、私の感謝の気持ちに値段をつけて売られるのは寂しいなあというわがままです。申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

         ※お申し込みには、必要事項の記入だけで大丈夫です。「感想とか要るかな……」と気負わずご利用くださいませ!

          必要事項以外は書くなということではありませんので、書きたい方はなんでもどうぞ。

         

        ひらめき締め切り:8月8日(月)23:59まで

        ひらめき受付方法:先着順です。取り置きの希望がなかったものについては、当日なんとなくスペースに置いておきます(告知します)。

         

        メールメールフォームへ

         

         

        毎日、というわけにはいかないかもしれませんが、お申し込みいただいた順にご連絡を差し上げます。

        終了したものはできるだけ随時更新してお知らせします。

        手元にあるものを揃えてみたら、けっこう偏った感じになってしまいましたが、読みたかった!とか、欲しかった!というものがあればご利用くださいね。

        夏コミ当日はお会いできるのを楽しみにしております!

         


        伽鹿舎さんのトークイベントに行ってきました

        2016.07.23 Saturday
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          今日の記事はBLにはほとんど関係がなく、かつBL的情報を扱った内容でもないので、興味のない方はスルーしてくださいね。

           

           

          伽鹿舎さんという、熊本にあって、九州でだけ買える本を作っている出版社さんのトークイベントに行ってきました、というお話です。

          先に、個人の感想であり、伽鹿舎さんが意図した内容だったり、イベントの企画主である(たぶん)tsugubooksさんが思い描いたようなレポートおよび感想ではないかもね、ということはお断りしておきます(笑)。イベントのレポートというよりも、どういう気持ちで聞きに行き、どのような感想を持って帰ってきたかという話がメインなので、イベントのレポートとしてはほぼ役に立ちません。

          また、伽鹿舎さんはWEB雑誌もやっておられて、加地さん(伽鹿舎のメインの方)はWEBでの読み物というものにけっこう深く関わっていらっしゃった方でもあったのですが、今回は電子書籍とかWEBで読むという書籍形態についてはべつの話として触れず、基本的に「紙の本の未来」という内容です。イベントも、だいたいそういう内容だったと(私は)思っています。

          さらに先に予防線を張っておくと、そもそもなぜ、以下に書くようなぐだぐだした事柄を延々と考えていたのか、という「自分のこと」を語りたくなるような気がするのですが、正直そんなことは頼まれでもしないかぎり名もないエンタメ作家のすることではないと思うので、極力書かない予定です。というかもう、この感想自体ここのブログでやるのはどうだろうと思っています。お目汚し失礼しますね……。

          興味のない人にはかけらも面白くなく、かつどうでもいいと思われるでしょうし、興味がある人にとっては「なに今更乏しい知識で偉そうに語っちゃってんの」という感じです。何様のつもりだ、と言われれば、BLを書いている人間としてではなく、単純に本が好きというだけの名もない通行人の立ち位置です。

          でも、どんな素人のどんな駄文でも書いて残しておく価値は意外とある(変なところで役にたったりする)ので、やっぱり感想は書いておこうと思った次第。

           

          長い前置きでありました。

          こんな感じで異様に本文も長いので、めんどくさい意識高い系ぶった文章を読むのは苦痛だという人のために、最後には簡単な「ひとことにまとめた感想」も置いてあります。

           

          さて。

           

          この業種(出版関係、本をあらゆる意味で「作って売る」ということ)には正解がありません。唯一正解と言ってもいいのは「売れること」であり、その正解にいたる道筋だったり方法だったり、ジャンルだったりは、正解の数だけ種類があってもいい。

          誰かが成功した方法をなぞれば成功の確率はあがりますが、しかし絶対に成功するとは言いきれない、めんどくさい業種じゃなかろうかと思います。

          そういう中で、出版にいる人は、自分の分野で日々、「正解」にいたれるように頑張っています。最近はこういう設定が流行りだよねとか、なろう系ならニートで勇者だろう、とかいった内容のことから、◯◯社のフェアはすごくよかったみたいだからうちでもやろうとか、メディアミックスしようとか、これって内容がこの棚に来る人にも受けそうだからこっちにも陳列してみようとかの、売り方に関することまで。

           最近ヒットしたもの、と考えると、やっぱり『火花』とか思いつくと思うのですが、あれ、出版社はどこだかご存じですか? 文藝春秋です。老舗で、まあ大手と言っていいと思います。ワンピースは集英社、進撃は講談社です。みんな、たくさん社員のいる大きな出版社です。

           なんとなく、「ヒット作」=すごく売れている作品、って、大きい出版社から出てるイメージないですか。

           まあそうじゃない作品もあったりするけど(ヒットが出て有名になる小さい会社もあるわけで)概ね、そのイメージは間違っていないと思います。たぶん。

           そういう売れている本って、どこでも売っていますよね。

           どこでも売ってはいるのですが――私も昔ちっちゃい本屋さんでバイトしてたので経験ありますが、ベストセラーの本って、小さい本屋さんだとか、地方の書店にはなかなか届かないのです。頼んでも届けてもらえない。

          かたや、どこにいっても同じ本ばかりがたくさんおいてある。

          マニアな本読みにとっては、書店にいっても買いたいちょっとマイナーな本がおいてなかったりする。

          (BLでいうと、地元の本屋さんはそもそも棚がないとかですね)

          かと思えば、売りたい本屋さんには欲しい本が入荷してこない。売れる本が入荷しないだけが原因ではないけど、本屋さんが街からどんどん消えていってしまう。

           

          ここまで、私の見聞きしている現状に基づいての、前提説明です。

          で、イベントの話に入ります。

          ざっくりまとめると、伽鹿舎の加地さんには、「本を読む文化が比較的根付いている熊本からも本屋さんが消えつつある現状」「本屋さんの画一化」「確実に売れる本だと地方のお店は冷遇される」という状況が嫌だなあ、というお気持ちがあったというお話がありまして。

           さらに、震災のあった地元に対する愛情と、「新人賞でいうなら17番目の人の書いたお話が、自分にとってはすごく読みたい好きなお話ってことだってあるはず」などなどの、いろんな本や出版業界に対する「こうだったらいいのにな」があって。

           多様な(ちょっとはしょってこの書き方とさせていただきます)本を、売りたい人が、読みたい人に届けられればいいのにな、という前提の気持ちから、「じゃあ、自分の読みたい本を作ろう」が、伽鹿舎という出版社の大きな柱になっている、という流れのトークでした。

           イベントでは、どんなふうに出版社としてスタートして、どんなふうに本ができあがっていったかが、まるでドラマみたいな展開で余さず聞かせていただけたのですが、そこはイベント参加者の特権ということで詳細はそっと内緒にしておきます。

          イベントのまとめは乱暴ですが、ここまでです(笑)。

           

          以下、感想。

          素敵な物語みたいな実話を聞いて、私は、伽鹿舎さんが、「本が好き」というところからスタートして、どうやったらみんなが楽しめるか、本を読むのが好きな人たちに素敵な世界(環境)を提供できるかを、伽鹿舎さんのやり方で、「正解」に向かって歩もうとしているのだな、と思ったのでした。

           私は一時期、もはや今の時代のニーズには、大きな出版社でマスのヒットを狙うというビジネスモデルそのものがあわないんじゃないかな、と思っていたのですが、大きい出版社には大きい出版社にしかできないこともあり、それはそれでとても重要だよねと今は思っています。某先生もおっしゃっていたように、大きなヒットがあるからこそ、売れない作家も作品を出してもらえる、新しい人が育てられるという側面はやっぱりとても大きいと思うし、「いっそのこと既存のインフラごと変えちゃおうぜ」みたいな大掛かりなことも、資金と人材が豊富なほうがやりやすい。それに、マスに売れるくらいでないと、作家は職業として食べていけない、というのが現状で、それはいかんともしがたい事実なのです。なので、大きい会社で大きいヒットは、なくてはならないのかもと思っています。「正解」のひとつとして。

           でも一方で、大きいと動きがにぶくなったり、確実に1000人ほしい人がいる、みたいな本は作れなくなったりします。

          もともと出版社って一人でやっている会社のほうが(たぶん)多いくらいで、元手を少なく始められるかわりに利益も大して出ない、しかし文化や嗜好の多様化に沿うにはあらまほしき本はあるはず、よって一人で作って頑張る、みたいな特徴が、すごく、あると思います。

           もう記憶も定かでもなく調べもしないで書きますが、たぶん20年くらい、ずーっと出版業界は不況です。かつて一万店以上と言われていた全国の書店さんでも、なくなった本屋さんは数知れません。かなり安定しているように見えていた有名店でさえ、閉店のニュースはここのところよく耳にするようになりました。できればもう聞きたくないなーと思いますが……。

          出版社が大きくなろう、とした背景には、その長引く、出口の見えない不況を乗り切るための体力をつける、という意味合いもあるんだろうなと思っていたのですが、延々不況が続いた結果、逆に、ちょっと前から「小さい版元のほうがぎりぎりでもやっていけるんでは?」みたいな方向になりつつあるのかな、と感じていました。というか、そのほうがいいんじゃないかと、個人的には思っています。他の娯楽がインタラクティブになり、ユーザーのニーズに細かく答えるような、かなりカスタマイズされた(わーカタカナ使ってる!)ものになっていく中で、画一的な大ヒットだけを狙って本を作るというのは、正解ではないのでは? と思ったんですよね。

           

          (ものすごく話がそれますが、小説はそもそもたいへんにインタラクティブなエンタメだと思うんですけれどその話は猛烈にまた長いので機会があったら友達と飲み屋で喋りたい)

           

          そんなことを考えていた矢先、いろんな偶然が重なって伽鹿舎さんを知る機会があり、その上イベントもあるというのでわーと思って聞きに行ったわけなんですけれど、なので、小さい出版社が、多様な本を作っていく、という流れがきたらいいなーと思う私にとっては、伽鹿舎さんはとっても興味深いし、できればこれから、ビジネスとしても成功していってほしいなと思う次第です。このやり方でも採算が取れる、作家も食べていける、読者は自分の好きな本に出会えるとなったらみんな幸せなわけで、ちゃんとメインのお仕事として出版をやってくれる人も出てくるはずなので。

           

          ニーズに応えておたがいちゃんと利益を得ていこう、という流れ自体は、先にはじまったのは「本屋さん」からかなと思っています。もちろん、私が知らないだけで、出版社さんが先かもしれないのですが、寡聞にして思い当たるのはミシマ社さんくらいですかね……。ん、ということは出版が先かもしれない。まあ、どっちが先かはどうでもいいのでおいときます。

           特徴、個性を打ち出した本屋さん、と言いますと、今回のイベント会場になったtsugubooksさんもそうですし、今回イベントで聞き役をされていた松井さんの営むH.A.BOOKSさん、下北沢B&Bさん、神楽坂のかもめブックスさん、と首都圏ではいくつか例がありますし、ニュースにもなった北海道のいわた書店さんの「一万円選書サービス」なんかもその一例じゃないかと思います。私が知らないだけで、きっともっといっぱいあるだろうと思います。

          あとは、結構昔からある気がするんですが、喫茶店とかコーヒー屋さんとかの、洋書やアートに特化したブックコーナーとか。もうちょっとヲタ系でいうならば、たとえばコミックZINさんとかもそうだし、コミコミスタジオさんとか、とらのあなさん、アニメイトさんあたりは「特化した本屋」ですよね。

          ついでに、かもめブックスさんでは「ことりつぎ」(小取次、ちいさい本の中卸業)という試みをなさっていて、このあたりは完全に、ターゲットを絞ることで的確に利益を出していこう、という流れだと言っていいと思います。

          これまた不勉強で知らなかったのですが、H.A.Bookstoreさんでも取次の業務をやってらっしゃるんですよね。すごい。

           

          もう長くて読むのがうんざりしてきたと思いますが、伽鹿舎さんのような「読みたい本を作ろう」という、100万部を目指さなくてもいい(結果として100万部売れれば最高ですが)、それでもきちんと文化として、仕事として成り立っていく仕組みの出版社と、既存とは違う仕組みの書店がうまく結びついて、必要としている読者に届くなら、紙の本はまだまだ、ビジネスとして成立するんじゃないかなと思いました。そういう希望が持てた気がするなー、という感想です。

           読み手としていうならば、選択肢が増えるのが嬉しい。

           書き手の末席としていうならば、これまた選択肢が増えるのが嬉しいです。

           一人ではない出版社の中でも、BLの話になりますけど、「怖い話BL」とかそういうものは、アンソロジーにまとめることでニーズに応えつつ利益も出そう、ということなんだと思うので、斯様にみんな、それぞれの立場で、ジャンルで、「正解」に向けて頑張っているわけですよね。

           それで、これはほんとにフィクションみたいだなーと思うのですけれど。

           伽鹿舎さんのお話を聞いていると、偶然にずいぶん助けられているような、周囲が巻き込まれてどんどん伽鹿舎さんのために動いていくような、不思議な力が働いて出版社ができて、本になり、流通することができていってるんですよね。もちろん、はじめるまでの加地さんがつちかってきたいろいろなものがあるからこそ、そういう偶然が起きているんだと思いますが。

          たぶん、人って意外と巻き込まれたいんじゃないかな、とも思ったし、誰かの強い気持ちは他人にも大きく影響するんだな、とも思いました。それがマイナスの感情のときもあるけど、プラスの感情が働いたら、関わった人が「これってもしかして、すごくいいことが起こるかも」というわくわくした気持ちになれたりする。

           なにか新しくはじめるときは、だから、「強い気持ち」「明確なビジョン」ってほんとに大事なんだと思います。

           あとは、個人的には。人が一人でできることには限界があるので、書き手(作家)と編集者と、デザインする人、ビジュアルを担当する人、あたりは極力分業するのがいいだろうなーとも思いました。

           

          ひとつひとつの小さい取り組みは、うまくいくかもしれないし、失敗するかもしれないし、それはいらないよってユーザーにそっぽを向かれる方法があるかもしれないし、どうでもいいよそんなもの、と言われることだってあるかもしれない。同じ本が好きな人の中でも、「私はその方法はなんかカラーが違う気がするから好きじゃないわ」っていう人がいるかもしれないし、やっぱり結局、世界に残っていくのは大きい会社の生み出したものすごいヒット作だけかもしれない。マイナスのことはいくらでも思いつきますが、「正解は、絶対にひとつじゃない」はずだと思いたい。できたら方法や挑戦はひとつでも多いほうがいいし、願わくはその中でBLが、これからもっと豊かに、楽しくて面白くてどきどきする「正解がたくさん存在するジャンル」であってほしいなあ、と思っています。

           

          どうですかこの意識高い系みたいな文章。

          途中目が滑って読めなかったよ、という人のためにまとめると、本が好きな人が楽しく前に進んでいるのを見ると元気になるよね、っていう、感想です。

          本好きは、本好きの話を聞くと元気になる法則。


          特典つき取り寄せできます『九天楼の買われた花嫁』

          2016.07.21 Thursday
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            九天表紙

            シャレード文庫の『九天楼の買われた花嫁』ですが、ホーリンラブブックスさんではずっと品切れだったのですが、今日から特典つきで、取り寄せ注文可能になりました。

             

            バラ取り寄せ注文はこちらから

             

            HLBさん限定のSSペーパーと、書店共通ペーパーの両方が付属しています。

            ホーリンさんは、過去の本も追加入荷の際に特典も一緒にしてくれるので、比較的前に出た本でも特典つきで買えることが多いです。

            ツイッターでも宣伝してくださってましたが、『執着チョコレート』『箱庭のうさぎ』も何回も入荷して特典つけていただいているので、これから読んでみようかな、と思っている方は、よかったらチェックしてください!

             

             

            ちなみに……『九天楼の買われた花嫁』は本コミコミスタジオさん(こちらはコミコミ限定SSペーパーと共通ペーパーの2種)でもまだ購入可能です!

            あと、先日覗いた限りでは、新宿の紀伊国屋書店さんも、特典(共通ペーパー)ついてました! 

            (まだ残っているかは不明ですが、先週はありました……!)

             

            もうちょっとで発売1か月経ちますが、ご感想はまだまだお聞かせいただけたら嬉しいですし、これからなにかの本のついでにでも、興味を持ってお手にとっていただけたらとっても幸せです。

            ご興味持っていただけましたら、シャレードさんの公式HPクリックで試し読みしてみたり(こちらはHシーン)、pixivノベルクリックで冒頭のほうを読んでいたりできますので、どうぞご確認くださいね。

            試し読みだけだと全体の雰囲気がつかみにくいかもな……と思っているのですが^-^;

            先におまけSSの雰囲気も知りたい!という方はブログのこちらの記事をどうぞ。

            バラ『九天楼の買われた花嫁』おまけSS

             

            日野ガラス先生のイラスト、カバーももちろんですが、口絵のピンク色の桃色なシーンも素敵ですし、本文イラストも美しくかつ色気たっぷりなので、美しいビジュアルも堪能しつつ浸って読んでいただけたらと思っています。

            不憫健気受け好きの同志をお待ちしていますヤッタv


            夏コミの新刊表紙ができましたー

            2016.07.18 Monday
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              本文のほうはまだまだ作業が残っていますが、原稿のあいだに進めています。

              ざっとフォーマットに流してみたら、計算があってなくて、1ページはみだしてしまったので、総ページ数は36ページになりました。

              値段の変更はありません。

              表紙ができたので、近いうちにコミコミさんやkbooksさんに登録したいと思います。

               

               

              表紙はこんなかんじ!

              うさぎみっくす表紙

              イラストは、いつも手伝ってくれている売り子ちゃんが描いてくれました。色鉛筆で絵本風ですペンハート

               

              書店委託が完了して、予約開始されましたらおしらせしますね。

               

              今回ペーパー(SSつき)は付属しませんが、夏コミ当日は、あんまり嬉しくないちょっとした情報ペーパーを作ろうかなあ、とも思っています。

              仕事が少したてこんでいるので、作れないかもしれないし、情報だけ載ったペーパーはあんまり需要がない気がしますが

               

              プレゼント企画はまだ迷い中ですが、イベントはみなさん優先して回らねばならない大事な狩りの日だと思いますので、お取り置きを受け付けようと思っています。

              ものは決まっていませんけれど、昔の本の特典がいくつかと、以前同人誌発行の際につけていたSSペーパーの予備、サイン本(はちみつハニーと僕の犬〜にしようかなと思っています。違う本も作るかも)の予定です。

              3月のJ.GARDENと、感想のお手紙をくださった方にお送りしている『箱庭のうさぎ』のお礼SSペーパーも、あまり数はご用意できないと思いますが、持っていきます。

              準備が整い次第告知しますので、ご希望の方は、お手数おかけしますが、またブログをチェックしてやってください。

               


              8月刊『はじめて男子の非常識な恋愛』特典について

              2016.07.17 Sunday
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                コミコミさんではすでに予約が開始になりまして、特典付きの表示もされていましたので、こちらでもお知らせしておきます。

                 

                リボン『はじめて男子の非常識な恋愛』(プリズム文庫/イラスト:宝井さき先生)リボンの特典はSSペーパー1種類です。

                コミコミスタジオさん、ホーリンラブブックスさんの2か所でつけていただくことになりました。

                紙面の作りは各店様におまかせすることになりましたので、見た目がちょっと違うかもしれませんが、SSの内容は同じです。

                SSのタイトルは「改めて、はじめて同棲しませんか?」です。

                本編の後日談のいちゃっとしたお話。

                 

                また、こちらの特典のほか、SS2種類が読める設計(?)になっています。

                ひとつめは、本のあとがき部分に掲載しているSS。

                こちらはそのままページをめくるだけなので、買えば全員、お手間なく読めるようになっています。

                 

                もう一種類は、恒例のブログ掲載のSSです。

                ほかのSSよりちょっとだけ長めになりました。「はじめて男子のはじめての挑戦」というタイトルです。甘々のちょこっとエロス。

                発売日が来たら掲載しますので、本を読んでお気に召していただけましたら、ぜひブログまで見に来てもらえたら嬉しいです。

                 

                あとがきページにSSを入れるのは初めての試みなのですが、楽しんでいただけるといいなーと思っています。

                 

                コミコミさんの予約ページにはリンクを貼っておきますね。♪こちら♪からどうぞ。

                 

                ホーリンさんも商品ページができたら、またご案内させていただきます。

                 

                ご利用しやすいほうでどうぞ!

                 

                宝井先生のカバーイラストが本当に素敵でしかも絶妙なきわどさなので、イラスト公開が待ち遠しいです!

                婚約者に振られてしまった主人公がずれた頑張りを発揮しつつ、ちょっとちゃらい大学時代の先輩と恋していくお話なので、気楽なテンションでにんまりしたり、きゅんとしてもらえたら幸いですハート



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                葵居ゆゆ/aoi yuyu
                小説を書くお仕事。主にBLを書いてます。
                初めておいでの方は「はじめに」エントリをご覧ください。
                ご連絡などありましたら「はじめに」記事かプロフィールページから、メールフォームをご利用ください。

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