2022年11月16日から22日まで、イギリスに行ってきました。
コロナ禍のため、海外旅行は3年ぶり。夏前から、どこか国外に行きたいと考えていて、ようやく念願かなっての旅でした。
あんまりにも久しぶりの海外で、はじめは一人で行くつもりだったので、どこか初めてじゃない場所でのんびり、仕事をしたり休んだりしながら過ごせたらいいなと思っていました。選択肢はカナダかイギリス。カナダはどうせ行くなら映画祭シーズンがいいなと思っていたのですが9月の旅行は無理だったので、イギリスにしようと決めました。
イギリスはこれで3回目。前回は7、8年前だったと思うのですが、変わっていないままのところと、変わったところがあって、懐かしくなったり新鮮な気持ちになったりと、知っている場所でも楽しく過ごすことができました。
そんなわけで、新旧いろいろだった点などをおりまぜつつ、旅行を振り返りたいと思います。
たまにオタクなタイトルや名前が説明抜きで登場しますが、わからない場合はスルーしてください。わかったらガッツポーズまたは苦笑をどうぞ!
【旅程決め、準備】
行き先を決めてから秀先生もご一緒してくださることになって、だったらちゃんと観光もしたいなと思ってプランを考えはじめました、が。
日本で申し込めるローカルツアーがなかなか見つからない!(前と違うことその1)
以前見たときはよりどりみどりだったと記憶しているのですが、コロナ禍で中止になって以降再スタートしていない感じでした。夏のハイシーズンは少しあったみたいなのですが、半端な11月に催行しているものはごく稀。つっこんで調べようにも、ネット上の情報もほぼコロナ前のものしかなく、途中でローカルツアーは諦めました(笑)
ウイルスだけでなく、政治的情勢を考えてもこの先また海外へ気軽に遊びにいくことができるかどうかは誰にもわからない、と思っていたので、最初は欲張りに周ることも考えたのですが、体力的なこともあるし、結局はあまり張り切らずに行き先を決めることにしました。
今回の旅程は到着日が夕方以降市内にいられて、中4日フルで使える日があって、出発日は午前中使えて夕方のフライト、翌日日本着、という日程です。
なので、1日はロンドン市内としても、残り3日は近郊まで遊びにいけるな、と思い、最初はレイルパスを買おうと思ったのですが、「3日連続で移動しまくるのは無理な気がする……」と思い直し、2日間のみ鉄道利用とし、17日の比較的長めの移動のみ、指定席を取りました。チケットについては当日のところで後述します。
航空券は燃料高騰のせいもあって高かったです。行きも帰りも直行便。
ちなみに行きは太平洋からアメリカをよこぎって飛んでいき(前と違うことその2)、帰りはロシアをさけてユーラシア大陸の下のほうを飛ぶコースだったので、飛行機で世界一周だなーって思いました。これはこれでよいですね。事前の案内よりも、実際の飛行時間は短かったです。
朝の便、我が家からは始発でも空港まで到着できないタイミングだったため、空港近くのホテルに前泊。周辺ホテル自体は宿泊予約がかなりうまっていて、日本各地から東京へ、あるいは海外の方の行き来はすっかり活発になっているんだなと思いました。
【11月16日】
ヒースロー着。入国はとっても! 簡単になっていました。(前と違うことその3。以下、オレンジの文字が以前とは変わってたと感じたところです)
というのも、2019年に自動化ゲートが導入され、オーストラリア,カナダ,日本,ニュージーランド,シンガポール,韓国、米国のIC旅券があれば入国カードを書かずに(提出せずに)入れるようになっていて、かつ、コロナ関係についても書類提出等の規制がいっさいなくなっていたからです。(新型コロナの水際対策撤廃は2022年3月より、2022年11月も継続)
以前有人の入国審査ゲートのときは、イギリス、けっこうしつこくいろんなことを聞かれるイメージだったので、ほぼ並ばず、飛行機おりて15分程度で完了するのは驚くほどスムーズで楽でした。スタンプは押してもらえないのですが楽なのがなにより嬉しい。
空港の職員でマスクをしている人はほぼ見かけませんでした。旅行客でもしていたのは1割以下かな。羽田ではしている人のほうが多かったので、ヨーロッパは今はこんな感じなんだなあとしみじみしました。良い悪いではなく、社会の空気や考え方、状況の違いを感じます。
ホテルは空港から地下鉄一本でいける立地だったので、エクスプレスは使わずそのままピカデリーラインへ。入国ゲートから地下鉄まではかなり遠いですけど、大きい荷物があるときに乗り換えなしでいいのはありがたいです。
ロンドンといえば地下鉄とバス。かかせないものといえばoyster card!
と思っていたのですが、今や地下鉄の入り口はこんな感じ。
画像を拡大していただければわかりますが、クレカなどタッチ決済が使えます。もちろんoyster cardも使えます。
券売機で1dayパスなども買えますが、現金を使える機械が少ないのでお気をつけて……!(そしてクレカを差し込むところがわかりにくいです。写真撮ればよかった! 私は一回間違えました笑)
地下鉄内の雰囲気は全然変わってませんでした。(以下、変わってない!って思ったことは緑の文字にします)
ちょっとノスタルジックな気持ち。
最寄駅はRussell Square。ホテルは前回も使ったROYAL NATIONALでした。個人旅行だと定番ですね。国際色豊かで、以前もそうでしたがほとんど日本人を見かけません。
室内はこんな感じ。
(実は最終日に撮影したので使用後なベッドですみません……)
レビューで見ると古くてあちこち壊れてるとか、Wi-Fiはあるけど弱くて使えないとかあるのですが、リフォームしたみたいで綺麗になってましたし、Wi-Fiもばっちりでした。世界各国からお客さんが来るのと、都心部なこともあってかなり遅くまでにぎやかだったり、人の声がしたりしますが、立地のよさとこの綺麗さだったら全然ありがたい。あと備え付けのソープがいい香りでよかったです。バスタブあり。
11月の英国は初めてでしたが、15時になったらもう夜です。
時差ぼけもあって眠い。ホテルの敷地内のパブでご飯を食べて、お向かいのコンビニ的なお店(私が記憶しているかぎり、ここは前もあって前も便利に買い物に使わせてもらったところ)でおやつや水など買い込んで、お風呂にのんびり入って移動日終了。
(画像はタップして拡大してご覧くださいませ。以下同)
【2日目/11月17日】
ロンドン市内観光して、夜はお友達と合流してごはんを食べるスケジュール。
ホテルからMI6本部(Vauxhall駅/Victoria Line)→バラ・マーケット(Borough Market、London Bridge駅/Northern Line)→大英博物館(Holborn駅/Piccadilly Line)→いったんホテルへ戻る→コヴェントガーデンでごはん、という内容です。
MI6本部は名探偵コナンや『007』シリーズが好きなら一度は見たいところですよね😊
今回初めて行ってきました!
本部ビルの最寄駅はヴィクトリア線のVauxhallなので、Victoria駅まではバス(38番線)で移動することに。せっかくだからいろんな交通機関を楽しむつもりです。工事でバス停が移動しており無駄にいっぱい歩いてしまいましたが、無事乗車して終点Victoria駅へ。バスはオイスターカードやタッチ決済が使えますが、現金は使えない感じでした(もしかしたら使えるかもしれませんが……)。キャッシュレスオンリーの波を感じます。
小雨がぱらつく中をバスで移動し、Victoria駅からVictoria LineでVauxhallへ。
1枚目がMI6本部ビルの正面。2枚目が007でお馴染みの河から(対岸から)の本部。手前が工事中なので映画とまるっきり同じというわけにはいきませんでしたが……。
3枚目は2枚目を撮影したところから、テムズ河のロンドンアイ方面。ボクソールあたりは高層のマンションなども多いのですね。
シャーロック・ホームズをはじめロンドン舞台のさまざまな小説を思い出すので、テムズ河というだけでちょっとテンションが上がります💕
寒さに震えながら(私はヴィクトリア駅で地下鉄に下りる階段でこけたりもして……)再びVictoria Lineに乗ってStockwellでNorthern Lineに乗り換え、London Bridge駅へ。ひとつ手前の駅の名前がBoroughだけど、マーケットの最寄りはLondon Bridgeなんですね。
バラマーケットも初めて行きました。前回の旅行ではマーケット系に全然立ち寄れなかったので、今回は絶対行きたいと思っていて、本当は朝ごはんをここで食べようと思ってたのですが、どこのお店も基本ランチからという感じでした。
マーケットはどこの国でも楽しいですけど、バラマーケットもすごく楽しかったです。魚介も果物野菜も、お肉もチーズも、パンやお茶やはちみつ、ペースト、お菓子類、見てるだけで住みたくなります✨ いっとき、真剣に「3か月でいいからロンドンで暮らしたい」と思って長期滞在できる場所を調べまくったりしていたのですが、またしても住みたい欲がわいてしまうマーケットでした。チーズおいしそうだったな……。
写真にクリスマスツリーが写っていますが、このツリーのそばに大きなテーブルが二つほどありまして。
屋根はあるとはいえマーケットは屋外なのですが、ここのテーブルでコーヒー(紅茶かもしれません)を飲みつつパソコンで仕事しているお兄さんがいて、寒いのに元気だな……と思いました!
なぜここで仕事をと思ったのですが、なんとバラマーケットにはWi-Fiが飛んでいるのです。それもしっかり安定して使えるWi-Fiです。1000年も前からあるマーケットにWi-Fiって、なんだかすごいと思いません……?
今回の旅行で感じたのは、ロンドン市内の無料Wi-Fiの充実ぶりがすごい!ということ。
いろんなところで拾えてかつ速度も安定しているので便利でした。
Wi-Fiが使えなくて困ったのは地下鉄くらいですかね。
移動のためにグーグルマップが必需品だったのですが(バスや電車の路線を調べるのにネットも不可欠)、私は海外での使用も定額になるプランに申し込んであったので、無料のWi-Fiがひろえないときは回線で強引につないでいました。
現在は日本国内でもスマホに頼らずに見知らぬ土地を歩く人は少数派だろうと思いますが、今回は自分が完全にスマホ頼りになっているなあと感じました。一応フリーWi-Fiの機器もレンタルしてもらって持って行ったのですが、地下との行き来が多いせいか、充電がなくなるのが早くて、使い勝手はイマイチな感じで、だったら海外パケットフリーのプランをつけて、無料Wi-Fiが使えるときはそっちを使う、というのが現実的なのかなと思いました。
ちなみにマーケット内のほとんどのお店がキャッシュレス決済に対応しているように見えましたが、現金NGではありませんでした。現金を使うのも楽しいですよね。その国ならではの紙幣や硬貨は旅情があって好きです!
ジュース飲んで、サモサを食べて(注文してから揚げてくれました!)、きのこリゾットを食べて、果物買って、熱々のミルクティーも買って、今度は大英博物館へ。
Jubllee LineでWaterlooへ、Northern Lineに乗り換えてLeicester Squareでまた乗り換えて、Holbornへ。
大英帝国の気合いと根性でなんでも集めてはとっておく気質(があるような気がする)の象徴みたいな博物館。ここは2回目でしたが、今回も「なんでこんな大きいものとか、よくわからないものまでもってこようと思ったんだろう」としみじみしました。写真も撮れるし近くで見られるし、やっぱり楽しいですね。ショップのグッズも可愛くて好き。
珍しく入口には消毒用アルコールがおいてあり、必要な人はマスクしてねとうながす看板がありました。混雑度は以前と変わらない気がしたので、念の為と思って消毒&マスク。
その後、グーグルくんで探していたときにおすすめで出てきたカフェに行こうと思ってたのですが、マップどおりに進んでも該当の場所にはお店がなく。もうひとつおいしそうだなと思ってたカフェがあったのですがブクマを忘れていて思い出せず、断念してPRETへ。
マスクしたままなのを忘れていたせいか全然声自体が届かず忙しそうなお店のお姉さんにいらいらされましたけど(笑)とりあえずお茶を飲んでひといき入れて、ホテルに帰る前にぷらっとハロッズに寄ってみることに。
ハロッズ、前も行ったなーと思っていたのですが(フォートナムと記憶違いだったかも)覚えているのと全然違っていて店内で迷い、おやつっぽいものは探すのを諦めて、秀先生が買いたいといっていたパジャマだけゲットしてホテルに戻りました。
夕方、友人とコヴェント・ガーデンで待ち合わせ。
お友達はご近所さんでもあり、犬友でもあり、かつオタク友達でもあるという大好きな方。週末に開催されるコミコンに参加するために同じ時期に渡英するとわかって、だったらぜひ、と晩ごはんにお誘いしました💕
個人的に、コヴェント・ガーデンはロンドンの中でもっとも馴染みがある場所です。近くに推しが昔バイトしていた店があるのと、推しが出ていた舞台を上演していた劇場が比較的近いのとで、初回のときにわりと入り浸っていたあたり。今回もちゃんとぽーるすみすを視界におさめてきましたよ(笑)
ここもすっかりクリスマス仕様。冬とあってホットワインの屋台もあって、行列ができていました。軽率に「冬のイギリスもいい!」と浮かれてしまう雰囲気で楽しかったです。
最初はせっかくだからパブごはんにしようかなーと思ってたんですけど、午後5時の時点であふれるほどお客さんが入っていた(そして狙っていたところはなぜかおじさんばかりでした)ので別のお店に。でもおいしくてよかった!
食事のあとはマーケットの敷地内でちょこっとお土産を買ったりして解散しました。今日も早め就寝。
【3日目/11月18日】
本日はBathへ向かい、Oxfordに寄って帰ってくるスケジュール。
Piccadilly Circus駅で乗り換えてPaddington駅へ。
ざっと見た感じ変わってません……! おいしいパイを売ってたところもまだあったし、駅直結のホテルの下のスーパーやBoots(日本でいうとマツキヨみたいなところです)もそのまま。鉄道駅はわくわくする感じが好きです。
事前にネット購入したGWR(南西方面担当の鉄道会社)のチケットは、QRコードを表示するEチケット。
紙のチケットも購入できるけど、Eチケットが普及しているのも時代だなあと思いました。途中、行きたかったコッツウォルズのあたりを通りながらBath Spa駅へ。終点はブリクストン。そちらも……ちょっと行ってみたかったので、機会があったらまた。
Bathは今回行きたかったところのひとつで初めましての観光地。
ローマンバスやバース・アビーなどが有名なところで、人類の歴史に思いを馳せることの多いイギリスの観光地の中でも古い歴史のある場所。なにしろ町ごと世界遺産です。ローマンバスは名前のとおりローマ時代、ローマ人たちが支配していた頃に造られているそうです。2世紀頃からってすごくないですか……?
鉄道駅から観光のメインになるローマンバスとアビーまでは徒歩圏内。駅前からの街並みはよくある地方都市という感じ。が、ローマンバスのあたりまで来ると、いかにも昔から存在してますという感じの旧市街の風景に。ヨーロッパの旧市街の雰囲気って素敵ですよね。
ローマンバスの内部はイヤホンガイド(日本語あり)で見てまわれました。
バース・アビーは入るだけなら無料で、有料で塔にも登れます。もとはローマ人がたてた修道院だったみたいですが、今はゴシック様式の美しい建物です。古くからある教会がだいたいそうであるように、ここもさまざまな歴史の舞台になっていて、さりげなくすごい。
ほかにもロイヤル・クレセントやジェーン・オースティン関連の施設などあるのですが、今回バースで見学したのはこの2ヶ所だけ。
お昼はバースの名物の「サリー・ラン・バン」! すごい食べたいと思っていたのです……! 食べるの大好き。
サリーランバンが食べられるお店「Sally Lunn’s house」は発祥のお店といわれていて、建物もすごく古くて可愛らしいところ。にもかかわらずWi-Fiが飛んでいたので、食事をしながらちょっとだけスペースをひらいたりして楽しかったです。小さなお店ですがすっごくにぎやか。お茶もパンもおいしくて食べすぎました……。
お店でもですが、電車でも隣になった人とか、昨日のPRETでの失敗をいかして人と話すときはマスクをしないで、ちゃんとこちらから挨拶をするようにしたらこの日はけっこう快適な感じで過ごせました。一言二言の挨拶って大事だなあと思うのと同時に、表情が重要なコミュニケーションツールでもある地域でのマスクは敬遠されるのも当然だと思ったり。ほんの数秒でも笑顔でコミュニケーションが取れる喜びはいいものですね。彼らがここを見ることはないんですけど、コッツウォルズで降りた女性とお店で担当してくれた女性が今日も幸せだといいな。
満腹になったあとは駅に戻ってOxfordへ。途中Didcotで乗り換え。
Oxfordも初めましての街。駅のすぐそばからカレッジがあり、観光名所も多いけれど、観光地というよりは大学街らしいのんびりした空気感でした。時間的にも午後のもう暗くなる時間にオックスフォード着だったので、「ここ!」と決めた目的地はなく、街を散策してお茶をするだけのプランにしてましたが、「ハリー・ポッター」シリーズの撮影場所になった建物もあって、ツアーに遭遇したので、現地申し込みのローカルツアーはちゃんと催行されているようでした。
雰囲気のいい街なので、画像にも書きましたが、時間をとってゆっくり周るともっと楽しめるところかなと思います。また行きたい!
カバードマーケットにアリスの飾りがあるのがいかにもオックスフォードらしいですね。アリスショップも覗いてみたかったです。
昨日今日と、観光地にもかかわらず日本人はほとんど見かけず。大英博物館で年配のご夫婦を見かけた以外遭遇してなかったのですが、オックスフォードのカフェでは隣の席が日本人お二人でした。でもそれだけです。アジア人自体が以前と比べても少なく、多いなと感じたのはスペインやイタリアからの旅行客。このへんは如実に新型コロナの影響を感じました。
夕方の電車でパディントン駅に戻るよう予約していましたが、遅延があって電車は日本の通勤電車みたいな混みっぷり。とても指定の席までたどりつくこともできず、一時間近くを立ったまま乗ったのですが、面白かったのが満員なことかあるいは指定したのに座れないことにかキレた学生さんたちが途中から歌いはじめたこと。日本だったらほかの乗客に怒られそうですが、キレて喧嘩するより歌うほうがずっと素敵だなあと思いました。それから、初対面同士の男性が意気投合してずっと話していたり、すごく賑やかでした。イギリスってあんまり陽気なイメージはなかったのですが、こういう場面で歌ったりするんですね。
GWRの車内も無料Wi-Fiがとんでいますが、満員電車の中は混み合っていたのか安定せず。とはいえ、賑やかなのでつられてまたスペースをひらいてみたり(笑)旅先からのスペースはかなり楽しかったので、また機会があったらやりたいです。聞いてくださった方にも楽しさが伝わっているといいのですが!
3日目のおまけ画像まとめはこんな感じ↓
昼から食べ過ぎなので夜ご飯はパス。
ホテルには備え付けの湯沸かしポットがあり、お茶も1回×2名分ありましたが、足りないのでコンビニにてティーバッグを調達。
お湯はなんと毎回秀先生に沸かしていただきました。お風呂も準備してもらっておんぶにだっこなホテルライフ。
【4日目/11月19日】
今日はウィンザーへ。欲張らずに朝ものんびりにし、夕方からは休憩するくらいのつもりで。
朝ごはんはPAULでパンとお茶を。隣の席のチェコから来た男性旅行客から前日買ったバッグを褒められたりなどしました。外国の人ってよく褒めてくれたり話しかけてくれたりしますよね。やはりヨーロッパからの旅行客が多いなあと思うなどしました。
ほんとはエッグベネディクトが食べたかったんだけど、買ったパンもすごくおいしかった。パン屋さんで買うサンドや調理パン系はだいたいハズレがないですよね。コンビニのサンドイッチはおすすめしませんが……(笑)
今日もPaddington駅からGWRに。電車のチケットは買っていなかったので、チケット売り場で購入。
券売機がタッチパネル式に……!
途中で乗り換えて、Windsor and Eton Central駅へ。
ウィンザー城は二度目ですが、渡英初めての秀先生に見てもらいたいなーと思って選んだ場所です。現在も使われているお城としては最長期間にして最大。昔からの美術品のような家具も「実際に使われている」というのがいかにもイギリスらしいなと思うのです。
とはいえ、体力や体調が心配なので、入場チケットは当日買うつもりでした。ウィンザー城、入場料がけっこう高いのです。いうてもそこまで混まないでしょ……などと思っていたのですが、甘かった。ふつうにものすごく混んでいて、当日窓口でチケット買うなら13時だか14時まで並んで待つようにとのこと。
ダメもとでネットで購入してみたら買えたので、それで入りました。ちなみに使ったのはKlook。いろんなチケットが日本からも現地でも楽に買えて便利だと思います。
ウィンザー城は入場時、金属探知機による検査と手荷物検査があるのですが、パネルに爪切りもNGと書いてあって焦りました……朝パディントン駅のbootsで爪切り買ったばかりだったので(笑)。係のおねえさんに「あの……爪切り……朝買ったんですけど……」と申告したところ、出さなければいいわよと言ってもらえてよかったです。
入城前にはパレードも見られました! 土曜日だからだったのかな?
入城チケットは時間ごとにくぎられているので、入る時間まではお土産屋さんなど眺めていたのですが、ここでもスペインからの母娘さんに声をかけられました。秀先生の着ていたコートジャケットが可愛い! とのこと。外国の人って本当に褒め上手。娘さんのほうが英語はお上手でしたが、お母さんとカタコトのスペイン語でにこにこしあえたのがとても嬉しかった。お店を教えてばいばいしたのですが楽しそうなお母さんと娘さんで微笑ましかったです。やっぱりヨーロッパの人って華やかだったり派手だったりする色や柄が好きですよね。イギリスはヨーロッパの中では地味なほうだと思うのですが、おしゃれな人はほんとにカラフルだしメイクも素敵。かといって、地味で謎なファッションだからといって悪目立ちしない(気がする)のもいいところです。
城の敷地の中は変わらない眺め。高台から一望する街の景色、実用性を感じさせるステートアパートメントの姿。
見学できる内部は、以前より混んでいるような気がしたくらいです。もしかしたらエリザベス女王の亡くなったあとということで、訪れる人が多かったのかもしれません。内部は写真撮影が不可なのですが、英国王室の歴史を感じる内装と調度、そして全部現役で使われるというとんでもなさが触れる距離で堪能できて、やっぱり見応えがありました。
写真の4枚目は内部見学後に撮ったのですが、見ているあいだにすっかり晴天に。天気が変わりやすいのもザ・イギリスですね。
ギフトショップはクリスマスモードでした。
セントジョージ礼拝堂の中はエリザベス女王を偲び、弔花で飾られていました。ここも写真は不可ですが、埋葬された場所を見ることができます。
ここの礼拝堂がすごいなと思うのは現在も毎日礼拝が行われており、なんと誰でも参加できるところ。お城の敷地にあるのにすごいなあと思います……。
ウィンザー城でめいっぱい疲れたので、帰りは駅の近くでおそめのお昼ごはんをのんびりと。朝から夜まで営業していますが形式としてはパブに近くてカウンターで注文するスタイル。
意識的にお野菜を食べようと思っていたのでシーザーサラダ的なのを頼みました。おいしかった。
行きと同じく乗り換えてロンドンまで戻り、ふらふらとお買い物などして、今日もコヴェントガーデンに寄り道。
地下鉄でアナウンスが入り「コヴェントガーデンに行くなら手前の駅で降りて」的な内容だったのですが、なんでだろうと不思議に思ってそのまま乗っていってしまいました。あとからわかったのですが、週末の特に夜は混雑するので、歩いていける隣の駅から行くのをおすすめしているみたいです。
たしかに土曜のコヴェントガーデンはたいへんな賑わいでした。お土産を買いたくて行ったのですけど、ストリートミュージシャンの演奏も圧巻で、しばし聴き惚れたり、いちごのチョコレートがけに心ひかれたり(おなかいっぱいで断念)と、冬の週末の夜の空気をちょっとだけですが味わえてよかったです。
12月に入って本格的にクリスマスをエンジョイする雰囲気になったらもっと楽しいだろうなと思えて、次は12月に来るのも素敵だなあとうきうきしました。
上の写真は「Let it be」の演奏を動画で撮影した映像から切り出してみました。
無事お土産を買ったあとは、タクシーでホテルまで。
実はイギリスでタクシーに乗ったことがなく、一度経験してみたかったのです。支払いはカード一択! 機械のトラブルと私が慣れてないせいで運転手さんにはご迷惑をおかけしました……。でも思ったよりも広い車内で快適でした。いろんな車タイプがあるのかもですが。
夜ごはんは近くのイタリアンか、体力があれば一駅離れたところのお店もいいなと思っていたのですが(食いしん坊だからお店のチェックはかかさないのです……)寒い中並んだり歩き回ったりでもう限界という感じだったので、ホテルの一階にある中華レストランに行ってみました。入口が薄暗くてまったく流行ってなさそうな外観なのですが(失礼)、なんと味はたいへんおいしく、サービスもよくてとてもよかったです。海外で食べた中華の中では(アジア圏以外で)一番おいしかったかもしれない。
お値段はそれなりですが、ロンドンではお手頃なほうだと思います。万が一Russell Square近辺で「遠出しないで中華を食べたい」と思うことがあったらおすすめです!
まったり食べてまったりお風呂に入って4日目は終了。
さて、あまりにも長くなってしまったので、5日目と6日目(イギリス出国日)は別の記事にまとめます。よろしければお時間あるときにでもおつきあいくださいませ。